むかしむかし、ある国に、いつも帽子をかぶっている王様がいました。王様にはある秘密がありました。そ
の秘密とは、耳が大きくて長いロバの耳だという事でした。
王様は、結婚式を明日に控えていたので、町一番の理髪師のアポロンに、髪を切ってもらうことにしました。その時、アポロン
に耳を見られ、秘密を知られてしまいました。王様は秘密を守るように約束させました。
でも、アポロンは、その秘密を誰かに言いたくて言いたくてたまりません。ついにアポロンは、誰もいない洞窟に行って、「王様の耳はロバの耳~!」と秘密を大声で叫んでしまいます。その声は、洞窟に響き、お城まで聞こえてしまって・・・。
王様の秘密を喋ってしまったアポロン、秘密を知られてしまった王様は、いったいどうなってしまうのでしょう!?
今回は「言ってはいけない秘密」というユーモラスなテーマをもとに、勇気を出して歩み寄るということや、素直になる事の
大切さを表現しました。